映画「となりのトトロ」を見ていると、お父さんの声に少し違和感を覚えることはありませんか?

実はあのお父さん役、本職の声優さんではなくコピーライターの糸井重里さんなのです。
この記事では、となりのトトロでお父さん役になぜ糸井重里さんが起用されたのか、その知られざる裏側と理由を分かりやすく解説していきますね。
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【結論】となりのトトロのお父さん役(草壁タツオ)は糸井重里になった経緯とは?
トトロのお父さん役のボイスキャストについて、まずは結論となるポイントを一覧でご紹介しますね。
| 項目 | 詳細情報 |
| 役名 | 草壁タツオ(サツキとメイのお父さん) |
| 声優 | 糸井重里(コピーライター) |
| 選定方法 | オーディションなし(宮崎駿監督による指名) |
あたたかいお父さんの声ですが、実はプロの声優さんではないと知って驚く方も多いのではないでしょうか。
ここからは、「となりのトトロ」のお父さん役に糸井重里さんが起用された経緯について、詳しく紐解いていきますね。
本職の声優ではなくコピーライターを起用
サツキとメイのお父さん役を担当しているのは、コピーライターの糸井重里さんです。
| 糸井重里さんの主な実績 | 内容 |
| 本業 | コピーライター、タレント、エッセイスト |
| ジブリとの関わり | 「トトロ」「火垂るの墓」などのキャッチコピー制作 |
| 声優経験 | 当時は声優の経験なし |
西武百貨店の「不思議、大好き。」などの名フレーズを生み出した広告界の巨匠が、声の出演として参加していたのは驚きですよね。
映画の宣伝コピーを手掛ける流れから、スタジオジブリとの交流が深く始まっていったのです。
オーディションなし!宮崎駿監督が直接指名した経緯
実はこのキャスティング、一般的なオーディションを経て決まったものではありません。
- 宮崎駿監督の指名だった
- 音響スタッフも納得の指名だった
- 制作陣が求める「普通さ」に糸井重里さんの声が合致した
宮崎監督はアニメ界で一般的なオーディションを行わず、自分の直感でキャストを指名することが多いのです。

「となりのトトロ」のお父さんという役にぴったりな空気感を持つ人物として、糸井さんに白羽の矢が立ったんです。
となりのトトロのお父さん役でなぜ糸井重里が起用された?3つの理由
プロの声優さんではなく、なぜコピーライターの糸井重里さんが選ばれたのか?気になりますよね。
その理由は主に3つあります。
| 理由① | 声優特有の演技ではない自然体さを求めた |
| 理由② | 糸井さん自身の娘と話す声や雰囲気が魅力的だった |
| 理由③ | ジブリ作品のコピー担当として信頼が厚かった |
一つひとつの理由を見ていくと、宮崎監督がいかにリアリティを追求していたかがよく分かりますよ。
理由①:「作られた声優の声」ではなくリアルな自然体さを求めたため
宮崎監督や音響スタッフは、当時のアニメに多かった「作られた声」を避けたいと考えていました。
- 教科書通りのきれいな発声ではない声を希望
- どこにでもいる「普通のお父さん」のリアリティを求めていた
- 過剰な感情表現を抑えた素朴な雰囲気
アニメ声優さんの演技は素晴らしいものですが、完璧すぎるがゆえに「どこか作り物っぽさ」が出てしまうことがあります。

宮崎監督は生活感のある、よりリアルで人間味あふれる声を作品に吹き込みたかったのですね。
理由②:娘とのやり取りで見せた「声と話し方」が宮崎監督の心に響いたため
決定的なきっかけとなったのは、制作期間中に起きたある日常の出来事でした。
- 糸井さんが自身の娘を連れてジブリを訪問した
- その際の娘に対する話し方を宮崎監督が観察していた
- 父親としての優しくナチュラルな声音が深く記憶に残った
スタジオを訪れた糸井さんが娘さんと話す姿を見て、宮崎監督は「これだ!」と直感したそうです。
演技として作られた父親ではなく、本物の父親としての声のトーンが決め手となったのですね。
理由③:ジブリ作品のキャッチコピー担当としての強い信頼関係
糸井さんはお父さん役の声優に決まる前から、ジブリの重要なスタッフとして作品に携わっていました。
| 糸井重里さんが手掛けたキャッチコピー | 対象作品 |
| 「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。」 | となりのトトロ |
| 「忘れものを、届けにきました。」 | トトロ・火垂るの墓(共通) |
作品の世界観を深く理解し、制作陣とも強い信頼関係で結ばれていました。

その証拠に、「となりのトトロ」と「火垂るの墓」でキャッチコピーを手掛けて以降、ジブリ作品のキャッチコピーは糸井さんが手がけるようになったんです。
映画の根本にあるテーマを共有していたからこそ、大切な父親役を安心して任せられたわけです。
「ヘタ?棒読み?」お父さんの演技に対する世間の評価とジブリの意図とは
となりのトトロを見る人によって、お父さんの声に対する感想はかなり大きく分かれますよね。
| 肯定的な意見 | 優しさが溢れている、素朴で味が重なる、リアリティがある |
| 否定的な意見 | 棒読みで下手、感情がこもっていない、世界観から浮いている |
なぜこれほど評価が割れるのか、それぞれの視点と制作陣の意図を整理してみましょう。
ネットや視聴者から「セリフが棒読み」と言われる背景
SNSやネット上では、今でもお父さん役の糸井重里さんの演技に対して厳しい意見が見られます。
- 「大根役者のようで没入感が削がれる」という声
- 「子どもの頃に聞いて不気味に感じた」という体験談
- アニメらしいドラマチックな滑舌を期待してしまう不満
普段からプロの声優さんの感情豊かな演技に慣れていると、どうしても素朴すぎる喋り方が「棒読み」に聞こえてしまいます。
視聴者がアニメに求める「完璧な演技」とのギャップが、下手という評価に繋がっているのかもしれませんね。
上手すぎるプロ声優では出せない「理想の父親像」を求めたジブリの制作陣の意図とは
しかし、これこそがジブリ制作陣の狙い通りだったと言えます。
- 完璧な父親ではなく、少し頼りなくも優しい存在
- 娘たちと同じ目線で笑い合える等身大の父親像
- 威厳や過剰な演出を削ぎ落とした温かい空気感
上手すぎるプロの声優さんが演じると、威厳がありすぎたり「良い父親」を演じすぎてしまう危険がありました。

あえて少し不安定で素朴な糸井さんの声を当てることで、昭和の日本に本当にいたような温もりあるお父さんが完成したのです。
まとめ
映画「となりのトトロ」でお父さん役を糸井重里さんが務めた理由について、背景や意図をおさらいしておきましょう。
- 声優ではなくコピーライターの糸井重里さんを、宮崎駿監督が直接指名した
- プロの演技ではなく「日常のリアルな父親の声」を求めたのが最大の理由
- 棒読みと言われることもあるが、作品に素朴な温かみを与える見事な演技だった
最初は違和感を覚えていた方も、制作陣のこだわりや背景を知ると、また違った味わいを感じられるのではないでしょうか。
次にとなりのトトロを観るときは、ぜひお父さんの声に込められた「優しさとリアリティ」に耳を傾けてみてくださいね。
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