工藤慎作選手がなぜ「山の名探偵」と呼ばれるようになったかの経緯や、本人もコナンにあえて寄せているという話は本当かをまとめました。
箱根駅伝のシーズンになると、X(旧Twitter)のトレンドに突如現れる「せやかて工藤」や「山の名探偵」という不思議なワード。
これらはすべて、早稲田大学のエース・工藤慎作選手を指す言葉です。

工藤選手はなぜ「山の名探偵」と呼ばれるようになったのでしょうか?
「見た目がコナンに似ているから」という単純な理由だけではありません。
そこには、早稲田大学を救った救世主としての実績と、意外すぎる本人の素顔が隠されていました。
この記事では、工藤選手がなぜ「山の名探偵」なのか、バズるあだ名がついて愛される理由と、噂の真相を検証します。
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工藤慎作が「山の名探偵」と呼ばれる理由は?
箱根駅伝ファンなら一度は耳にしたことがある「山の名探偵」という異名。
箱根駅伝5区 69分31秒(区間2位)
— 工藤慎作/山の名探偵/Shinsaku Kudo (@k_shinsakusaku) January 2, 2025
今回も山の名探偵!トレンド1位!
「真実はいつも一つ!」
次回予告→山の神への挑戦?
早稲田大学の応援ありがとうございました!
写真提供:和田悟志さん#山の名探偵 #早稲田大学#箱根駅伝 #箱根駅伝2025 pic.twitter.com/OorDduUXal
実はこれ、ネット上のファンが勝手につけたあだ名ではなく、チームの公式な文脈から生まれた由緒ある称号なのです。
ここでは、その誕生秘話と定着した理由を3つのポイントで解説します。
名付け親は早稲田の花田監督
「山の名探偵」というキャッチーなネーミングの生みの親は、早稲田大学競走部の指揮官、花田勝彦監督です。
名探偵といえば「難事件を解決する」のが仕事ですが、当時の早稲田大学にとっての「未解決事件」こそが、箱根駅伝の特殊区間である「5区(山登り)」でした。
長年、この山登り区間で苦戦を強いられ、シード権争いに巻き込まれることも多かった早稲田。
監督は、この難題を鮮やかにクリアできる選手が現れるのを待ち望んでいたのです。
そして、早稲田の陸上部にとっての未解決事件「箱根5区」問題を解決したのが、工藤慎作選手なのです。
早稲田の5区(山)を解決した実績
工藤選手が1年生の時、その才能は開花しました。
初めて挑んだ箱根の山で、彼は区間6位という好走を見せます。

さらに工藤選手は2年では区間2位と順位を上げ、早稲田の往路3位への躍進に大きく貢献して「山の名探偵」はXでトレンド入りしました。
これまでチームを悩ませてきた「山で遅れる」というミステリーを、工藤選手は自らの脚で見事に解決してみせたのです。
花田監督が「早稲田の山問題を解決してくれた」と称賛したことから、名実ともに彼はチームの救世主、「名探偵」として認められることになりました。
メガネ姿がコナンと言われる共通点
もちろん、実力だけでなくビジュアルのインパクトも「名探偵」の浸透を加速させました。
まず名前です。「工藤慎作(くどうしんさく)」という響きは、国民的アニメ『名探偵コナン』の主人公「工藤新一(くどうしんいち)」と二音ちがい。
さらに、彼はレース中に黒縁のメガネを着用して走ります。
エンジ色のユニフォームに知的な黒縁メガネ、そして名前は工藤。
この3つの要素が揃ったことで、ネット上では関西の高校生探偵・服部平次のセリフをもじった「せやかて工藤」という応援コメントが殺到する社会現象へと発展しました。
「コナンに寄せてる説」は本当か検証してみた!
あまりにも条件が揃いすぎているため、
- 「これって本人が狙ってやってるんじゃないの?」
- 「キャラ作りでは?」
と疑う声も少なくありません。そこで、工藤選手のメガネへのこだわりや、本人の発言からその真相を深掘りしてみました。
トレードマークのメガネはいつから?
工藤選手の過去の写真をさかのぼると、高校時代(八千代松陰高校)から既にメガネ姿でレースに出場していることが確認できます。
全国高校駅伝
— m.s (@ihimorita) January 8, 2023
🥉八千代松陰2.02.18千葉県記録
1区
綾一輝君(3)29.32区間3位
3区
工藤慎作君(3)23.31区間5位区間歴代4位千葉記録
4区
鈴木琉胤君(八千代松陰1)23.12区間3位高1歴代3位千葉記録
6区
小河原陽琉君(2)14.40区間2位
長距離区間で安定感を発揮した八千代松陰が初の3位入賞👏👏 pic.twitter.com/kJnE6dc7eQ
つまり、大学に入って「キャラを立てよう」として急にかけ始めたわけではありません。
高校生の頃から学業成績も優秀で、スポーツ科学部へ進学後も研究熱心な工藤選手にとって、メガネは単なるファッションアイテムではなく、生活の一部。
走るために必要な相棒として長く愛用されてきたものなのです。
競技用サングラスにしない理由
多くの駅伝ランナーは、軽量でズレにくい「スポーツサングラス」や「コンタクトレンズ」を使用します。なぜ工藤選手は、あえて普通のメガネタイプを選んでいるのでしょうか。

度付きのスポーツサングラスは視界の歪みを感じる選手もいたり、コンタクトレンズはレース中の乾燥やトラブルのリスクがあったりと、どれを選んでもメリットデメリットがあります。
工藤選手の場合、普段使い慣れているメガネの形状が最もストレスなく走れる「最適解」だと、文化放送の取材の中で明かしています。
ちなみに俺が使っているメガネは「犯人追跡メガネ」ではない。盗聴機能も発信機も付いていない。アスリート用のスポーツメガネですらない。市販のごく普通のメガネだ。以前にいわゆるスポーツサングラスを使ったら度付きなのでレンズが重すぎて使いにくかったのだ。レース前に特別なことはしないって大事なことだと思っているので、今回もいつものメガネで走る予定だ。
【引用う元】文化放送「【101回箱根駅伝】早稲田大学・「山の名探偵」が先頭を走る」より
一見すると「コナンに寄せた伊達メガネ」に見えるかもしれませんが、激しい上下動がある山登りでもズレないようフィッティング調整された、工藤選手なりの「本気ギア」であると言えます。
本人はコナンネタをどう思ってる?
ここが一番の驚きポイントですが、実は工藤選手、「名探偵コナンはあまり見たことがない」とインタビューで正直に明かしています。
「名探偵コナンはあまり見ない。見るって言った方がウケ良いですかね」
【引用元】THE ANSWER「今年の箱根駅伝で話題「山の名探偵」は研究熱心 早大・工藤慎作が2度目の山上りで目指すもの」
「見るって言った方がウケが良いですかね?」とはにかみながら答える姿は、計算高いキャラ作りとは無縁の、素朴な青年の姿そのものでした。
しかし、彼はファン心理を否定するわけではありません。SNSでは大会前に「山の名探偵を轟かせる」と投稿するなど、求められるキャラクターをサービス精神で演じてくれています。本人は詳しくないけれど、ファンのために「名探偵」を受け入れる。そんな懐の深さもまた、彼が愛される理由の一つでしょう。
まとめ
今回は、早稲田大学の工藤慎作選手が「山の名探偵」と呼ばれる理由と、コナン寄せ疑惑について検証しました。
- あだ名の由来: 早稲田の長年の課題だった「5区(山)」の難事件を解決した実績を、花田監督が称賛して命名した。
- コナンとの共通点: 「工藤」という名前と「黒縁メガネ」というビジュアルが奇跡的にリンクし、ネットミーム「せやかて工藤」と共に拡散された。
- 本人の意思: 決してウケ狙いのキャラ作りではなく、昔から愛用しているメガネで走っているだけ。実はコナン本編はあまり見ていないが、あだ名は気に入っている。
単なるネタ枠ではなく、実力で「名探偵」の名を勝ち取った工藤慎作選手。
知的な分析力とタフな走りで、次はどんな記録(事件)を解決してくれるのか。これからの活躍からも目が離せません!


