「山の名探偵」こと工藤慎作選手の履いているシューズのモデルや、どこで買えるのかについて解説していきます。
2025年1月2日、第101回箱根駅伝。早稲田大学の「山の名探偵」こと工藤慎作選手の激走は記憶に新しいですね。
往路3位に貢献した工藤選手の足元で輝いていたシューズ。その正体は、実はアシックスでした。

工藤選手が履いてるモデルはどこで買えるの?
なんでアディダスやナイキじゃないの?って気になりますよね。
この記事では、工藤選手が箱根の山を制するために選んだ「特注モデル」の正体から、私たちが真似できる練習用シューズ、そして購入情報までを徹底解説します。
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もう一つの箱根駅伝
工藤慎作のシューズはアシックス「メタスピード」
工藤慎作選手が箱根駅伝の5区山登りで着用していたシューズは、アシックスの最上位レーシングシリーズ「METASPEED(メタスピード)」です。
関東インカレ1部ハーフマラソン2位🥈
— 工藤慎作/山の名探偵/Shinsaku Kudo (@k_shinsakusaku) May 11, 2025
64分16秒
優勝を狙っただけに悔しい結果でした。離されてからは2位確保の守りのレース。応援ありがとうございました!#関東インカレ #早稲田大学 pic.twitter.com/M4kqLd8IgV
特に注目を集めたのが、その鮮やかなカラーリングです。
これはアシックスが2025年シーズンに向けて展開した「EKIDEN Pack(エキデンパック)」というコレクションの一つです。
本番用は「メタスピードエッジトーキョー」の特注品か
ここからが本題です。
工藤選手が履いていたのは市販のメタスピードなのでしょうか?
調査の結果、彼が5区で使用したのは、市販品そのものではなく、箱根の山登りに特化した「特注(プロトタイプ)」の可能性が極めて高いです。
そのベースとなっているのは、ピッチ走法向けのモデルである「METASPEED EDGE」シリーズ。
あるいは現在発売されている「METASPEED EDGE TOKYO」の技術を応用したものと考えられます。
- かかとが極端に分厚い:通常よりもヒールを高くすることで、急勾配の坂道でも足首の角度を楽にし、アキレス腱への負担を軽減させています。
- 強い傾斜角(ドロップ):立っているだけで前に倒れ込むような傾斜をつけることで、重力に逆らう登り坂でもスムーズな重心移動を可能にします。
- 次世代素材の採用:2025年以降に登場する「METASPEED RAY」などに使われる軽量素材「FF LEAP」を採用し、見た目のボリュームに反して驚異的な軽さを実現していると推測されます。
世界陸上銅メダリストの為末大氏が「箱根5区はメーカーの開発無制限特区」と表現した通り、工藤選手のシューズは、まさに山を攻略するためだけに作られた世界に一足の「秘密兵器」なのです。
練習用は市販モデル「エポライドスピード3」
「トップ選手と同じ特注品は手に入らないのか…」と諦めるのはまだ早いです。
工藤選手は、日々の練習において私たちでも購入できる「市販モデル」を愛用しており、その選び方は市民ランナーにとっても非常に参考になります。
特にスピード練習などで使用しているのが「EVORIDE SPEED 3(エボライドスピード3)」です。
なぜ、あえてカーボンプレートが入っていないこのモデルを選ぶのでしょうか?
その理由は2つと考えられます。
- 出力の適正化:カーボンシューズは反発が強すぎて、練習で使い続けると身体へのダメージが蓄積してしまいます。
- 自脚の強化:シューズのバネに頼らず、自らの筋力で推進力を生み出す感覚を養うために、ノンカーボンモデルを選択。
この他にも、スローなジョグにはクッション性の高い「GEL-NIMBUS」、ペース走には「SUPERBLAST」と、目的別に5足以上のシューズを履き分けています。
この徹底したリスク管理こそが、怪我を防ぎながら強くなるための秘訣なのです。
同じモデル・シリーズはどこで買える?
工藤選手の「特注仕様」は非売品ですが、そのベースとなった「METASPEED」シリーズや、練習用の「EVORIDE SPEED 3」は一般でも購入可能です。
公式オンライン・Amazon・楽天の在庫状況
本番用のMETASPEED(メタスピード)や、練習用のEVORIDE SPEED 3(エボライドスピード3)は、
などで取り扱いがあります。
駅伝シーズン直後や新色発売時は、人気サイズがあっという間に完売することがあります。特に工藤選手着用カラーといった人気カラーは争奪戦になりやすいため、在庫を見つけたら即確保が鉄則です。
練習用のEVORIDE SPEED 3(エボライドスピード3) は、比較的在庫が安定しています。
しかも、型落ちモデルとしてセール価格(8,000円〜9,000円台)になっていることも多く、コスパ重視のランナーには最高の狙い目です。
実店舗ならステップスポーツ等の専門店がおすすめ
アシックスのシューズは、モデルによって「足幅」や「甲の高さ」のフィット感が異なります。
特にレーシングモデルはタイトに作られていることが多いため、初めて購入する際は実店舗での試着を強くおすすめします。
陸上競技専門店の「ステップスポーツ(SteP SPORTS)」などは在庫も豊富で、スタッフも駅伝シューズに精通しています。
「工藤選手のような走りをしたい」と相談すれば、あなたの足に合った最適な一足を提案してくれるはずです。
アシックスを選んだ理由とは?
かつては「箱根といえばナイキ一強」の時代もありましたが、なぜ工藤慎作選手はアシックスを選び、信頼を寄せているのでしょうか?
また、現在の駅伝界におけるメーカー勢力図はどうなっているのでしょうか。
工藤慎作がアシックスを選んだ理由
工藤選手がアシックスを選んだ最大の理由は、「論理的な課題解決」と「怪我のリスク管理」にあります。
まず、早稲田大学競走部とアシックスは組織的な連携協定を結んでおり、スポーツ工学研究所でのフォーム分析など、科学的なバックアップ体制が整っています。
工藤選手の「山の名探偵」という愛称は、単に名前が似ているからだけでなく、そのアプローチが極めて論理的であることにも由来します。

工藤選手は1年時の挫折や過去の故障経験から、「坂道を変えることはできないが、靴を変えることで平地の感覚に近づけることはできる」と推理したんでねす。
そこで辿り着いたのが、かかとを高くした特注シューズです。
感覚だけに頼らず、物理的なメカニズムで山を攻略しようとする姿勢は、まさに名探偵そのものです。
デイリースポーツの取材でもアシックスのシューズの秘密を明かしています。

また、「練習ではカーボンを履かない」という選択も、長期的な選手生命を見据えた賢明な判断です。
高性能な道具に踊らされるのではなく、自分の身体と対話し、目的に合わせて道具を使い分ける。
この「思考力」こそが、彼がアシックスを選び、そして結果を出せた真の理由だと言えるでしょう。
アシックスはアディダスやナイキとどう違う?
| 比較項目 | アシックス (ASICS) |
ナイキ (Nike) |
アディダス (adidas) |
|---|---|---|---|
| 最大の特徴 | 走法への最適化 (ピッチ型・ストライド型) |
圧倒的な反発力 (スピード特化) |
攻撃的な推進力 (軽量&高反発) |
| 強み・メリット | ・日本人の足に合う設計 ・安定感とクッション性 ・怪我のリスク管理 |
・爆発的なスピード ・実績No.1のブランド力 ・柔らかい接地感 |
・驚異的な軽さ ・硬めのソールで高反応 ・近年シェア急上昇中 |
| 代表モデル | METASPEED Sky METASPEED Edge |
Vaporflyシリーズ Alphaflyシリーズ |
Adios Proシリーズ Adios Pro Evo 1 |
| 履き心地 | 包み込むようなフィット感 | クッション性が高い | やや硬めで型崩れしにくい |
| おすすめな人 | ・自分の走法に合わせたい ・安定性と走りやすさ重視 ・日本人の足型の人 |
・記録更新を狙う上級者 ・究極のスピード重視 ・厚底ブームの王道を体感したい人 |
・勝負にこだわるランナー ・軽さと反発のバランス重視 ・硬めの接地感が好きな人 |
2025年の箱根駅伝では、シューズの勢力図に大きな変化が見られました。
現在の3大勢力の特徴を比較してみましょう。
青山学院大学の優勝により、今最も勢いのあるブランドです。「ADIZERO ADIOS PRO」シリーズは、独特のロッカー構造と反発力で多くのトップ選手に支持され、今回の箱根でも着用率トップクラスとなりました。
かつての圧倒的なシェアからは落ち着きましたが、「Alphafly 3」などは依然として区間賞獲得者が着用するなど、一発の速さは健在です。
工藤選手のように、自身の走法(ピッチかストライドか)に合わせて「METASPEED Sky」と「Edge」を選べる点が最大の違いです。日本人の足型を知り尽くしたフィット感と、怪我予防への配慮も評価され、着実にシェアを伸ばしています。
つまり、現在の駅伝界のシューズ開発は「一強」から「戦国時代」へと突入しており、選手たちはブランドの流行だけでなく、自分の走りに本当に合う一足をシビアに選ぶようになっています。
まとめ
2025年箱根駅伝、早稲田大学・工藤慎作選手の激走を支えたのは、アシックスの技術と、工藤選手自身の「名探偵」のような緻密な戦略でした。
今回の調査で、彼が本番では「METASPEED Edge」ベースの特注品で山を攻略し、練習では「EVORIDE SPEED 3」などの市販モデルを使い分けて怪我を防いでいることが分かりました。
私たち一般ランナーが、工藤選手と全く同じ特注シューズを手に入れることはできません。
しかし、「目的に合わせてシューズを使い分ける」という工藤選手の思考法や、練習用として愛用している高コスパな市販モデルを取り入れることは、明日からでも可能です。
「あの日々を、強さにかえていけ。」 工藤選手が証明したように、速くなるために必要なのは魔法の靴だけではありません。
自分の課題と向き合い、最適な相棒(シューズ)を選ぶ知性こそが、あなたの走りを次のレベルへと引き上げてくれるはずです。


