日本初の女性総理となるのでは、と話題の女性政治家・高市早苗さんに巻き起こる「かつら説」について、病気が原因ともささやかれていますが、本当かどうかを詳しく検証していきます。
高市早苗さんの髪の毛を見て「これほど豊かな毛量は自然なのか」と感じた人は少なくないでしょう。
高市早苗、昔より髪の毛が豊かw
— 儘 (@o02022330o) March 25, 2023
#報道特集
若い頃の写真から現在までを比べると、ロングヘアから政治家らしいショートへと劇的に変化し、しかも60代とは思えないツヤとボリュームを保っています。
この髪の毛の印象が「かつら説」という憶測を呼ぶ理由かもしれません。
この記事では、高市早苗さんの年代ごとの髪型を画像でたどり、「かつら説」疑惑の根拠とその裏側を整理します。
読み終える頃には、噂を鵜呑みにせず自分の目で事実を判断できるようになりますよ。
【画像検証】高市早苗かつら説は本当？髪の毛の違いを比較
高市さんの髪の毛を語るには、若い頃から現在までの変化を追うことが欠かせません。
写真資料を時系列で見ていくと、若い頃のロングヘアからある時を境にショートヘアへと大胆にスタイルを変えた経緯が浮かび上がります。
外見の印象を大きく左右する髪の毛が、政治家としての歩みとどのように連動してきたのかを理解すると、高市早苗さんのかつら説を冷静に考察する手がかりが見えてきます。
【結論】今の髪型はかつらを使ってる？
2021年に高市さんの事務所は「整形もウィッグもしていない」と、日刊ゲンダイの取材に対してきっぱりと明言しています。
整形もウィッグもしていません。身近に見ていて特段変わった気はしませんが、髪の毛は切ったので、その影響でしょうか。周囲からも生き生きしているという声は、確かに聞きますね。きれいになったという声を聞いて、本人は喜ぶと思います
日刊ゲンダイ「高市早苗氏が美魔女に変身？ SNSで飛び交う「お肌ツヤツヤ」の理由を事務所に聞いた」より
さらに2022年、自身のSNSで「時間節約のため自分で髪を切った」と投稿し、美容院に駆け込んだエピソードを披露しました。
参院選公約作成と全国遊説、政調会長室の撤収など、やたら多用な夏でした。時間節約の為、例によって自分で髪の毛を切っていましたが、酷い状態になってきたので、今夕は久々に美容院に行きました。やはりプロは凄い！
— 高市早苗 (@takaichi_sanae) September 16, 2022
ウィッグであれば自己流のカットは通常行われず、これらはかつら説と矛盾します。
常に整った印象を保つ背景には、長年の「高市早苗」イメージを守るプロの技術と、高市さん自身の努力があると考えられます。
結果として「かつら説」疑惑よりも、綿密なイメージ管理の成果として現在の髪型を理解する方が自然でしょう。
若い頃はボリュームあるロングヘア
公式サイトに残る若い頃の写真を見ると、黒く艶やかなロングヘアが目を引きます。
肩を超えて流れる髪は厚みがあり、当時から毛量に恵まれていたことがうかがえますね。
引用元：高市早苗公式ホームページ アルバム より
この自然なボリュームは、現在の豊かな髪質を理解する上で重要な証拠です。
加齢による変化があったとしても、もともとの毛量が多ければ年を重ねても豊かな髪を保ちやすいもの。
現在の髪型に対して「不自然」とする声がある一方で、この若い頃の姿は生来の髪質の強さを裏付ける材料といえるでしょう。
トレードマークのショートヘアは1996年から
1996年、高市さんは政治家として大きな転換期を迎えました。
その時に選んだのが、今も続くショートヘア「さなえカット」です。
引用元：高市早苗公式ホームページ アルバム より
当時、批判を浴びていた彼女は「世間への申し訳なさを髪型で表したい」と相談し、美容師から耳を出すショートスタイルを提案されました。
顔立ちをはっきり見せるデザインは「傾聴」と「透明性」を象徴し、政治家としての姿勢を視覚的に伝える役割を持ちます。
さらに英国の元首相マーガレット・サッチャーを理想に掲げていたことも、この力強いショートへの後押しとなりました。
高市早苗かつら説が広まった２つの理由
高市さんの髪型に向けられる「かつらでは？」という憶測には、感情的な批判よりも何気ない観察から生まれた推論が背景にあります。
世間の人が年齢による髪質の変化を想定したとき、高市さんの髪の毛が同年代の人の髪の毛事情とだいぶ食い違っているとも言えます。
その違和感が、かつら説を強く後押ししたと考えられます。以下では「かつら説」が広まったと考えられる代表的な二つの理由を詳しく考察していきます。
理由１：しっかりとした毛量
高市さんは60代という年齢を考えると、髪の厚みが際立っています。
一般的には更年期を境に女性ホルモンが減少し、髪の成長期が短くなることで全体の密度が下がることが多いものです。
実際、びまん性脱毛症などでは分け目から頭頂部にかけて薄毛が目立つ例が多く、世間の女性たちも身近な経験として認識しています。
その共通イメージと、高市さんの豊かな毛量との間には大きな差があり、「人工的に補っているのでは？」という解釈がおこり、悪意なく「ウィッグを使用しているのは？」という考えに結びつくのは、自然な心理の結果とも言えます。
つまり高市さんの恵まれた毛量そのものが、「かつら説」疑惑を支える最初の根拠になったといえるでしょう。
理由２：髪の色つやがいい
もう一つの理由は、白髪の少なさと均一なツヤです。
これから日本記者クラブ主催公開討論会入ります！ pic.twitter.com/qVKHboZaJ8
— 高市早苗 (@takaichi_sanae) September 24, 2025
加齢に伴うメラノサイトの働きの低下やホルモンバランスの乱れは、髪の乾燥や白髪増加を招きやすく、髪の輝きも失われがちです。
それにもかかわらず、高市さんの髪は光を反射するように整い、根元の白髪も目立ちません。
この「完璧な状態」は同年代の多くの人にとって身近な体験とかけ離れており、ウィッグ使用をを連想させたと言えます。
ただし近年は、髪質改善ストレートや高保湿トリートメントなど、専門的な施術で年齢によるパサつきを抑えることも可能です。
高度なサロンケアを知らない人ほど、その差を「ウィッグの効果」と短絡的に考えやすいともいえます。
かつら説の原因は病気や更年期も関係ある？
高市さんの髪の毛が「年齢に対して若々しすぎる」と話題になる背景には、単なる噂以上の心理的要因があります。
実際には、年齢や病気による変化が想定されるにもかかわらず、外見には衰えを感じさせないことが、人々に「何か秘密があるのでは」と連想させているとも考えられます。
実際の高市早苗さんは関節リウマチを患い、一時は車いすを覚悟するほどの症状があったことも報道されており、余計に「病気を抱えながら、なぜこんなにも若々しくいられるんだろう」と注目される要因になっているともいえます。
高市氏が公表した病気と回復経過
- 関節リウマチを公表：激しい膝の痛みで廊下を歩くのも辛く、車イスを覚悟した時期があった。
- 治療の成果：薬を替えたことで症状が安定し、現在は「仕事には影響なし」。
- 秘書の証言：病院を変え、注射や複数の薬を試しながら、今は週1回の服薬と月1回通院でコントロール。
体調の変化が想像以上に大きい中で外見の印象が変わらない点が、「かつら説」疑惑を強めた一因にもなったのではと推察されます。
更年期・病気によるストレスが髪に与える一般的な影響
女性が特に40代半ばから50代にかけて直面する変化には、次のような典型例があります。
| 要因 | 生理学的メカニズム | 髪の毛への影響 |
|---|---|---|
| 更年期 | エストロゲン減少でヘアサイクルが乱れ、コラーゲン・皮脂の生成が低下 | ボリューム低下、パサつき、ツヤの喪失、うねりの発生 |
| 慢性ストレス | コルチゾール増加で血流悪化、頭皮への栄養不足 | 抜け毛の増加、髪の細毛化、白髪の増加 |
これらが重なると、髪質の低下はさらに加速します。
特に政治家のように緊張が続く環境では、ストレスによる血行不良やホルモンバランスの乱れが髪を脆くしやすいのです。
憶測を生む理由と別の視点
- 60代で豊かな毛量と深いツヤを保つ姿は、一般的な加齢イメージと大きくかけ離れている。
- その差が「ウィッグで補っているのでは」といった推測を誘発。
しかし、これを逆に捉えれば次の可能性が見えてきます。
- 遺伝的に強い髪質を持ち、加齢やストレスの影響を受けにくい。
- 高度なヘアケアや髪質改善施術など、プロの技術を活用している。
病気や更年期、そして政治家特有のストレスという三重の条件下で、髪の若々しさを保っている事実こそが、人々の想像をかき立てます。
けれども実際には、最新の医療やプロの技術、そして本人の徹底した自己管理がその背景にあると考える方が、より現実的な説明と言えるでしょう。
高市早苗のかつら説に関するSNS・ネット上の反応
高市早苗さんのかつら説に関するSNS上の反応は、大きく3つのタイプに分類できます。
1つ目は、疑惑をほぼ事実として語る投稿です。これらは他の政治的な批判と結びついていることも少なくありません。
高市早苗様、かつらがよくお似合いですね😂
— 杏果 (@MiMMi0678) September 15, 2020
2つ目は、純粋な疑問としての投稿で、「〜なのかな？」といった形で、多くの人が抱く素朴な違和感が表れています。
高市早苗さんはかつらかぶってます？眉毛も描いてます？
— fudoo28 (@fudoo28) January 26, 2024
改めて今回立候補した高市早苗さんて、もしや？ってTweeterで検索したらやっぱり。
— マダムエビス (@MadamEbisu) September 8, 2021
めちゃくちゃtweetされてるww
思うことは皆さん似てるわね。
かつらはわかりやすいけど、
お顔はボトックス？ヒアルロン酸？露骨に入れてると、あー一いう風になるんだなぁと思ってまじまじとみちゃうわん。
そして3つ目は、「女性政治家の外見を揶揄するのは不適切だ」とする批判的な意見です。
高市早苗を検索するとサゼッションに「かつら」と出るのが話題になっているが、女性なんだからネタにするほどのことでもないやろうに。てか女性のルックスはもちろん、男性のチビデブハゲもアウトになりつつある今、ヅラとアル中がいまだにセーフ扱いなのはおかしいやろー🤣 pic.twitter.com/as4Qsibmd2
— なもしき@断酒ラボ (@namoshiki) September 16, 2024
このように、SNSでは単なる噂話だけでなく、メディアリテラシーやジェンダーの問題をめぐる議論も同時に巻き起こっていることがわかります。
「高市早苗はかつらを使用している？」というのは誤解ですが、髪の毛ひとつとっても多くの注目を集めているということがわかりますね。
まとめ
高市早苗さんの髪の毛をめぐる「かつら説」は、年齢と外見のギャップが生む認知的不協和が背景にあります。
若い頃は毛量豊かなロングヘアで、1996年からは政治的メッセージを込めたショートヘアへ転身しました。
高市早苗事務所は取材に対してウィッグ使用を否定し、高市さん自身も時には自分で髪を切っているといったエピソードを公式Xで明かしており、ウィッグを使用していたら考えられない状況です。
- 毛量とツヤの違和感：60代としては豊かな毛量と白髪の少なさが「人工的では」との憶測を呼ぶ。
- 病気や更年期の影響：関節リウマチを患いながらも外見に衰えが見られず、更年期やストレスが髪に与える典型的なダメージ（ボリューム減少やツヤ低下）とも合致しない。
- SNSでの反応：Xでは「かつらでは」との投稿が多数ありつつ、「外見を揶揄するのは不適切」との声も出ている。
これらを踏まえると、疑惑は事実というより、彼女の徹底した自己管理とプロのヘアケアが生む印象の強さによるものと考えられます。
私たちに求められるのは、話題に安易に乗っかることではなく、一次情報や背景を冷静に見つめ、自分自身の判断軸を持つことではないでしょうか。
