青山学院大学陸上部の上野山拳士朗選手の経歴や高校時代の成績、2026年の箱根駅伝で2区にエントリーされた実力を詳しくご紹介していきます。
第102回箱根駅伝、青山学院大学のエントリーリストに衝撃が走りました。
各校のエースが集う「花の2区」に大抜擢されたのは、1年生ルーキーの上野山拳士朗選手。

上野山拳士朗選手とは、一体何者なのでしょうか?
高校時代は全国区のスターではなかった上野山選手が、なぜ入学後わずか1年で「10000m28分20秒」という驚異的な記録を叩き出し、最重要区間を任されたのか。
この記事では上野山拳士朗選手のプロフィールと急成長の理由、そして隠された実力を徹底分析します。
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上野山拳士朗【wiki】プロフィール
上野山拳士朗選手のバックグラウンドを知ることは、今回の箱根駅伝をより深く楽しむための鍵となります。
上野山選手は中学・高校時代から全国にその名を轟かせた「早熟の天才」ではありませんでした。
むしろ、着実に力をつけ、大学入学後に爆発的な成長を遂げた「叩き上げ」の選手です。
まずは基本情報から見ていきましょう。
出身地や年齢などの基本情報

| 氏名 | 上野山 拳士朗 (うえのやま けんしろう) |
| 生年月日 | 2006年5月3日 |
| 年齢 | 19歳(2025年12月時点) |
| 出身地 | 和歌山県 |
| 所属 | 青山学院大学 陸上競技部 |
| 学部 | 国際政治経済学部 国際経済学科 |
| 身長/体重 | 170cm台中盤 / 50kg台後半 |
特筆すべきは、上野山選手が所属する「国際政治経済学部」です。
「国際政治経済学部」は偏差値も高く、黒田朝日主将をはじめとする歴代のエースたちが在籍してきた伝統ある学部です。
原監督は常々「考える力」「自己表現力」を選手に求めますが、上野山選手もまた、高い知性と自己管理能力を兼ね備えた「青学エースの系譜」を継ぐ存在であることがうかがえます。
出身中学・高校の経歴まとめ
上野山選手の陸上人生の土台は、自然豊かな和歌山県で築かれました。
- 出身高校:和歌山県立和歌山北高等学校
和歌山北高等学校は県立高校ながら、和歌山県高校駅伝で男女アベック優勝を果たすなど、県内絶対王者の強豪校です。
地元選手を育成して全国(都大路)へ送り出す指導力には定評があります。
高校2年時の県駅伝では、8kmを超える長距離区間である4区で区間賞を獲得し、チームを6年ぶりの全国大会へ導きました。

この時点でトラックのスピード以上に、ロードでの強さ、「駅伝力」の片鱗を見せていますね。
高校3年時にはインターハイ県予選の1500mで優勝するなどスピードも強化。
冬の都大路ではエース区間の1区を任されており、チーム内での信頼は絶対的なものでした。
- 出身中学:和歌山市立東和中学校(ネット情報で本人公式の情報ではない)
ネット上では出身中学は、和歌山市立東和中学校とい情報をいくつか見ますが、本人の公式情報や報道ベースの情報では出身中学について確認がとれていないのが現状です。
和歌山県内の中学校というのは間違いないと言えるでしょう。
中学時代、県内では上位の選手でしたが、全国大会(全中)で表彰台を争うような突出した存在ではありませんでした。
高校時代の成績や自己ベスト記録
ここでは客観的な数値データに基づき、上野山選手の「進化」を可視化します。
特に注目すべきは、高校時代の記録と大学入学後の記録の間に存在する、「断絶」とも言えるほどの急成長です。
高校時代の成績
まず、高校時代の上野山選手は「県内のトップ選手」でしたが、「全国のトップランナー」ではありませんでした。
[高校3年生]全国高校駅伝(都大路)1区:30分47秒(区間32位)
トップとは約1分30秒の差があり、全国の猛者たちの洗礼を受けた形です。
高校時代の5000mの自己ベスト:14分16秒15。
これは一般的には速いタイムですが、箱根駅伝の強豪校に入部する選手の中では平均的な数値に過ぎませんでした。
大学入学後の自己ベスト(2025年最新)
しかし、大学入学後のわずか数ヶ月で、上野山選手は劇的な変貌を遂げます。
以下のデータこそが、彼が箱根駅伝の2区に選ばれる正当な理由です。
- 10000m:28分20秒82
- 5000m:13分52秒93
この「28分20秒82」というタイムがどれほど凄まじいか、解説します。
まず、高校3年冬の都大路でマークした10km通過(30分47秒)から、1年も経たずに約2分26秒も短縮しています。

1kmあたりに換算すると約15秒も速く走れるようになった計算です。
長距離走において、短期間でこれほどベースアップすることは極めて稀であり、青学の科学的なトレーニングメソッドがいかに上野山選手にマッチしたかを物語っています。
さらに、箱根駅伝における「エースの基準」は一般的に10000m28分台と言われますが、28分20秒台となると、留学生ランナーを除けば日本人学生トップクラスの走力です。
層の厚い青山学院大学といえども、このタイムを持つ選手は限られます。
上級生を押しのけてメンバー入りする説得力として、これ以上の数字はありません。
上野山選手は「高校時代の実績」ではなく、「現在の圧倒的な実力」で2区の座を勝ち取ったのです。
箱根駅伝2026:1年生で2区に大抜擢された3つの理由
なぜ、ルーキーが「花の2区」なのか。第102回箱根駅伝における最大のサプライズ人事について、その背景にある戦略と意図を3つの視点から分析します。
理由⓵: 原マジックの真髄「攻めの配置」
通常、2区は各校のエースが激突する区間です。
今回、青学は絶対的エースである主将・黒田朝日選手(4年)を補欠に登録しました。
これは上野山選手に「28分20秒」の実力があり、他校のエースと対等に渡り合える計算が立つからこそできる戦略です。
上野山選手を大抜擢し2区を走ることで、黒田選手を復路の切り札や他区間での奇襲に使うフリーハンドを監督は得ることができたと言えます。
理由②: 上を目指す明確な意志
新チーム発足当初、原監督は「勝つ確率は0%」と厳しい言葉を投げかけました。
しかし、そこから這い上がってきたのが上野山選手です。
上野山選手はプロフィールで「粛々と淡々と頑張ります」と公言しており、エリートではなかった自分が頂点を目指すという静かながらに強い闘志を持っています。
この泥臭く、明るく、強いメンタリティこそが、原監督が上野山選手を抜擢した最大の理由かもしれません。
理由③:権太坂と戸塚の壁を越える適性
2区は「権太坂」や「戸塚の壁」といった難所が続くコースです。
和歌山北高校時代、起伏のあるコースで結果を残してきた上野山選手は、アップダウンへの適性が極めて高いと推測されます。
10000mのスピードに加え、ハーフマラソンに近い距離を押し切るスタミナ、そして物怖じしない性格。これら全てが2区攻略に必要な要素を満たしているのです。
まとめ
青山学院大学1年生・上野山拳士朗選手の第102回箱根駅伝へのエントリーは、単なる新人起用や代役ではなく、優勝を手繰り寄せるための「切り札」です。
高校時代の10000m30分台から、わずか1年足らずで28分20秒台へと進化したその成長速度は、まさに「異次元」と言えます。
絶対的エース・黒田選手を温存できるほどの信頼を勝ち取った背景には、上野山選手の持つ「粛々と淡々と頑張る」静かな闘志みなぎる精神と、青学メソッドへの高い適応力がありました。
箱根駅伝で最も過酷な2区の坂道を、恐れを知らないルーキーが駆け上がる姿は、
私たちに大きな感動を与えてくれるはずです。
2026年1月2日、戸塚中継所へトップで飛び込んでくるのは、フレッシュグリーンのユニフォームをまとった上野山選手かもしれません。
「期待の新人」が「学生界のニュースター」へと覚醒する瞬間を、ぜひその目で見届けてください。


