黒岩里奈さんと安野貴博さんは事実婚で夫婦別姓なのかについて深堀りしていきます。
黒岩里奈さんと安野貴博さん夫妻は、結婚から10年を経て、法律婚から夫婦別姓を取り入れた事実婚という新しい形を選びました。

黒岩里奈さんは一度「安野」になったのに、なぜいま旧姓の「黒岩」に戻ったのでしょうか?10年も「安野」だったのに、今さらなぜ?と気になります。
黒岩里奈さんと安野貴博さんが事実婚・夫婦別姓の選択に至った経緯や、独自の結婚観・パートナーシップについて詳しく解説します。
黒岩里奈は夫婦別姓で事実婚?
黒岩里奈さんと安野貴博さんは、結婚当初は法律婚を選びましたが、現在は夫婦別姓を取り入れた事実婚というスタイルを選んでいます。

その背景には、都知事選をきっかけとした「名前」に関する悩みや、二人の価値観の変化があったとか。
ここでは、夫婦別姓や事実婚を選んだ理由と、黒岩さんや安野さんがどのように考えているのかを詳しく見ていきます。
夫婦別姓や事実婚を選んだ背景
黒岩里奈さんと安野貴博さんは、24歳で結婚した際に法律婚を選び、その後の10年間、里奈さんは戸籍上「安野」という姓で暮らしていました。
しかし、その後の名前に関するある思いが、夫婦の新しいスタイルにつながりました。
きっかけは2024年の登用都知事選挙です。
選挙期間中、黒岩さんは「安野の嫁」と言われることに違和感を感じていました。
仕事では「黒岩里奈」を名乗ってきたからこそ「呼ばれ方」は里奈さんにとって大きな意味を持っていたことが分かります。
夫婦別姓を選んだ背景には、
- 選挙期間中に「安野の嫁」として扱われ続けたことへの違和感
- 自分のキャリアと共に歩んできた名前(黒岩里奈)を守りたい思い
があると言っていいでしょう。
こうして、二人は法律婚から事実婚へと歩みを進めました。
夫・安野貴博は夫婦別姓や事実婚をどう思っている?
最初に「事実婚」について話を切り出したは、実は夫の安野貴博さんです。
黒岩さんが名前にまつわる悩みを打ち明けた際、安野さんは「事実婚に切り替えよう」と提案しました。
安野さんは、10年前に結婚した当時、夫婦別姓や事実婚という選択肢自体、頭にありませんでした。
しかし、2024年の東京都知事選挙を機に、黒岩さんが「安野の嫁」と呼ばれるようになったことへの違和感や、「ビジネスネームを守りたい」という思いを理解し、安野さんは柔軟に対応していきます。
安野さんにとって、事実婚と夫婦別姓を選んだことは、二人の関係においての最適解と思っているのではないでしょうか。
安野さんの行動を見てみると、
- パートナーの価値観の変化に寄り添う柔軟さを発揮
- 「自分たちらしい形」に変化することを大切にしている
という姿勢がうかがえます。
それは、対話と意見を交わし合い、よりよい結果を導き出すことを軸に二人の関係が成り立っていることからと考えていいでしょう。
黒岩里奈の本名と名前の移り変わり
黒岩里奈さんは本名をそのままビジネスネームとして長年使用していますが、結婚後には戸籍上「安野里奈」になった時期がありました。
その後、事実婚を選び再び「黒岩里奈」に戻ったのです。
ここでは、名前の移り変わりと、その背景にある思いを紹介します。
本名は黒岩里奈!安野里奈になった時期もあった
黒岩里奈さんの本名は、「黒岩里奈」です。
しかし、24歳で安野貴博さんと結婚、戸籍上の名前は一度「安野里奈」になりました。
このときも、仕事ではビジネスネームとして「黒岩里奈」を使い続けて今に至ります。
結婚当時を今とを比較して、黒岩さんはこう語っています。
自律的なお二人が24歳の若さで結婚したことが不思議に思えます。法律婚を選んだのはなぜですか?
黒岩 たしかにそうですね。社会人歴が長い今なら、苗字を変えるのももう嫌だし、事実婚を選んだ可能性が高いですね。
週刊文春 WOMAN vol.23 2024秋号 インタビューより
それでも、当時は事実婚という選択肢がまだ一般的ではなかったため、結果的に法律婚を選んだといいます。
黒岩里奈さんの本名についてまとめると、
- 本名は黒岩里奈
- 結婚当初は婚姻届を出して「安野里奈」になった
- ビジネスネームは一貫して黒岩里奈を使用
このように、黒岩さんは法律婚の枠組みの中でも、可能な限り「黒岩里奈」という名前を守ってきました。
なぜ再び「黒岩里奈」に戻ったのか?事実婚との関係
黒岩里奈さんが再び「黒岩里奈」という名前を公的に名乗るようになったのは、事実婚を選んだからです。
事実婚を選んだ背景には、2024年の東京都知事選挙での経験が大きく関わっています。
「実は、今回の選挙を通じて『安野の嫁』と呼ばれ続けることに少し疲弊してしまうことがあって。だからビジネスネームでもある『黒岩里奈』としてのアイデンティティを取り戻すための一案として、安野が事実婚を提案してくれました。」
週刊文春 WOMAN vol.23 2024秋号 インタビューより
この言葉から、黒岩さんにとって「名前=自分の象徴」であることが強くわかります。
結婚後もビジネスの場で旧姓を使い続けていたのは、「自分らしさを守るため」だったと言えるでしょう。
夫・安野貴博さんが挑戦した2024年の東京都知事選挙をきっかけに
- 「安野の嫁」という呼ばれ方への違和感
- 仕事だけでなく、社会的にも「黒岩里奈」でありたい思い
が浮き彫りになったと言えるでしょう。
ここで注目したいのは、黒岩さんの心境です。
10年間の法律婚で「安野里奈」という名前を持ちながらも、彼女の中では常に「黒岩里奈」というアイデンティティが中心にありました。
都知事選で強調された「安野の嫁」というラベルは、黒岩さんの存在を夫の肩書きに結びつけるものであり、自分が一人の編集者として築いてきたキャリアと価値を見えにくくするものだったはずです。
事実婚を選ぶことで、黒岩さんは「自分の名前で立ち、自分のキャリアで評価されたい」という思いを再確認したと考えられます。
これは、結婚という制度に対して「時代に合わせた柔軟な選択をした」というだけでなく、黒岩さん自身の主体性と強い自我の表れでもあります。

事実婚となり夫婦別姓を選んだことで、黒岩さんは再び「黒岩里奈」として社会に立ち、自分らしさを守ることができるようになったんじゃないでしょうか。
それは「名前を取り戻す」という行為以上に、自己肯定感や職業的な誇りを取り戻す大きな意味を持っていたと推測できます。
黒岩里奈と安野貴博の結婚事情
黒岩里奈さんと安野貴博さんは、東京大学時代の同級生。
学生時代から知り合いではありましたが、交際が始まったのは卒業後です。
ここでは、二人がどのように距離を縮め、結婚に至ったのか、さらに結婚後どのような価値観を持って生活しているのかを見ていきましょう。
出会いから結婚まで
黒岩里奈さんと安野貴博さんの出会いは東京大学の同級生として。
1年生の頃から顔見知りでしたが、深く話したのは大学3年の時です。
「ちゃんと喋ったのは大学3年の時、エクストリームな人に取材するという教育プログラムの一環で、『マインスイーパー(PCゲーム)が世界一速い人』ということで、里奈にインタビューした時ですね。」
週刊文春 WOMAN vol.23 2024秋号 インタビューより
黒岩さんはもともと安野さんについて、「新しいプロダクトを生み出す面白い人」という印象を持っていたと語っています。
その後、卒業後に連絡を取り合い、交際がスタートしました。
告白は安野さんからで、場所は新宿のカラオケ館。

しかも、告白を受ける前に二人で観た映画は『渇き。』という人間不信になるような作品で、黒岩さんは「いろんな意味で『今ここ?』とはなりました」と振り返っています。
交際に至る過程で見えるのは、二人が「面白いもの」や「変化」を大切にする価値観を共有していたことです。
この感覚は、後の結婚生活にも大きく影響しています。
結婚観や夫婦の価値観
黒岩里奈さんと安野貴博さんは24歳で結婚しました。
プロポーズもユニークで、指輪ではなく安野さんは黒岩さんに向けてパソコンを開き、安「結婚に向けた提案書」を提示したのでした。
「プロポーズの時に安野から『二人の結婚生活に向けた提案書』という中長期プランのプレゼンを受けて。このプランには具体的なことは何もなくて、『変化に対応し続ける』ってことだけが書いてあるんです。」
週刊文春 WOMAN vol.23 2024秋号 インタビューより
さらに安野さんは、結婚生活の役割を細かく分け、それぞれに目標(KPI)を決め、毎週フォームで進捗を確認する仕組みを導入。
ただし、黒岩さんは「フォームの入力が面倒になって3回で終わった」と笑いながら話しています。
また、家事や食事のルールも特徴的でした。
- 家事は「お互い一切しない」と決め、2週間に1回、家事代行を利用
- 食事もそれぞれに準備する
黒岩さんは「毎日夫から食事の有無を確認されるのはキツい」と話し、合理性を重視する二人らしい仕組みを築いています。
さらに、黒岩さんのX投稿からは、「書類管理や行政手続きが苦手でADHD傾向がある」ことや、それに伴う自己否定感を長く抱えていたことがわかります。
保険証は毎年なぜかなくしちゃうし、書類が苦手すぎてふるさと納税の還付手続きができないレベルなので(いわゆるADHD)、
— りなくろ(黒岩里奈) (@rinakuro) July 7, 2025
「書類をきっちり保管して適切な行政サービスを受けられる人」が昔からまじで眩しかった。…
しかし、結婚後、安野さんが「ニューロダイバーシティ(脳や神経の特性の多様性)」という考え方を里奈さんに伝え、一緒に対応していこうと前向きな言葉をもらったことを里奈さんはXの投稿で明かしています。
この言葉は、黒岩さんにとって大きな安心感になったはずです。
小さい時から「だらしない子」すぎて長年真剣に悩んでいた(もちろん病院にも行った)。
— りなくろ(黒岩里奈) (@rinakuro) July 7, 2025
結婚した時、安野が「ニューロダイバーシティ」という考え方を教えてくれて、
それは脳や神経の特性だから、シンプルに対応を一緒に考えよう、便利グッズは色々あるよと言ってくれたことは今でも感謝している。
黒岩里奈さんが結婚によって彼女が得たものは、単なる「パートナー」ではなく、自分の特性を理解し、責めず、一緒に解決策を探してくれる存在と言ってもいいでしょう。
これは、黒岩さんが長年抱えてきた「だらしない自分」という自己否定をやわらげ、「自分らしさを肯定できる環境」をもたらしたと考えられます。
合理的な結婚運用システムや合意形成の習慣も、黒岩さんにとっては「失敗を責められない安心感」を育む大切な要素になっているのではないでしょうか。
まとめ:黒岩里奈が選んだ自分らしいパートナーシップの形
黒岩里奈さんと安野貴博さんの関係は、一般的な「結婚」のイメージとは少し違った、二人ならではの関係性がはぐくまれています。
- 本名は黒岩里奈。結婚後は一度「安野里奈」になったが、ビジネスネームは変えなかった。
- 夫婦別姓・事実婚を選んだ理由は、「黒岩里奈」としてのアイデンティティを守るため。
- きっかけは2024年の東京都知事選挙。「安野の嫁」と言われ続けることに違和感を覚えたこと。
- 夫の提案で事実婚に移行。柔軟に話し合い意思決定できる二人ならではの選択。
- 結婚生活の特徴は「合理性」と「対話」。家事は家事代行を頼み、食事はそれぞれで用意する。役割にしばられない生き方を体現。
さらに、黒岩さんにとってこの結婚が特別なのは、「自分の特性を否定せず、理解してくれる相手」と共にいられることです。
黒岩さんは自身のXで「安野がニューロダイバーシティを教えてくれて救われた」と書いています。
黒岩里奈さんと安野貴博さんにとっての夫婦別姓や事実婚という形は、制度に縛られない自由さだけでなく、「自分らしさを大切にできる安心感」を与える選択だったと言っていいでしょう。
これからの時代に増えていく新しいパートナーシップの一つのモデルとなるかもしれませんね。