高市内閣で初入閣した小野田紀美議員の英語力について、ペラペラなのか?ハーフだけれども英語を話せないという話は本当か?という疑問を、コロンビア大学でのスピーチ動画をもとに検証していきます。
「ハーフだから英語がペラペラなはず」と思われがちな小野田紀美さん。
えっ小野田紀美、英語しゃべれないのか ペラペラかと思ってた 留学してたと思い込んでだ なんでだろう
— まき (@makiloveshawaii) July 10, 2022
けれど実際は「英語が話せない」と公言していますが、本当に英語を話すことができないのでしょうか?
本記事では、小野田紀美議員の英語力をスピーチ動画から分析し、彼女の本当の英語力とその背景について詳しく検証していきます。
小野田紀美の英語力を動画で検証
小野田紀美さんの英語力は、「ハーフだからペラペラに話せる」という印象とは少しかけはなれています。
なぜなら彼女の強みが、会話力ではなく「発音とスピーチ力」に特化しているからです。
コロンビア大学で披露したスピーチでは、英語の響きの美しさと伝える技術が際立ちました。
一方で即時的な会話には苦手意識があり、英会話全般には課題が残る印象です。
検証⓵:コロンビア大学のスピーチ動画
2021年11月22日(アメリカ時間)にコロンビア大学ビジネススクールで行われたウェビナーで、小野田紀美議員は、
「The Importance of Diversity(多様性の重要性)」
というテーマの英語スピーチを披露しました。
動画を観る限り、発音や抑揚、テンポは非常に洗練されており、聴きやすさはネイティブから見ても違和感のないレベルです。
コロンビア大学のワインスタイン教授からも「期待をはるかに超えた素晴らしいスピーチ」と称賛されました。
ただし、このスピーチは本人がゼロから構築したものではなく、専門家が入って用意した原稿を読み上げた可能性が高いと考えられます。
古い友人から「英語喋れるようになったん!?」とメールきたんですが、残念ながらそんなわけもなく。なんか動画とかあるみたいですが私は英語全然喋れません。英語でスピーチしなきゃいけなくなった時は全部原稿にカタカナふってそれを読んでるだけです…。私が話せるのは岡山弁と標準語だけです…。
— 小野田紀美@岡山 (@onoda_kimi) October 30, 2025
スピーチ部分では英語を使用していた一方で、質疑応答では通訳を介して日本語で回答していた点が挙げられます。
つまり、小野田さんの英語スキルは「即興力」ではなく、事前に準備されたスピーチを正確に、しかも美しく届ける能力に特化しているのです。

この動画は、彼女の「英語が話せない」という自己評価を覆すものではなく、むしろ「強みの部分を最大限に生かしたパフォーマンス」と言えるでしょう。
検証②:ネイティブから見た英語力や発音
ネイティブ視点から見ても、小野田紀美さんのスピーチ発音は非常に明瞭で、語尾の処理やリズム感も自然でした。

発音の再現力が高い理由は、「音を正確にコピーする感覚」に優れているためです。
これは英語学習者にありがちな「日本語訛り」が少ないことを意味します。
一方で、ネイティブが高く評価したのは、単に発音だけではありません。
コロンビア大学のワインスタイン教授は「私が予想していたよりも遥かに優れていた」と語り、スピーチとしての完成度(構成力と伝える技術)に感銘を受けたことを明かしています。
“uh thank you very much that was uh that was great um i have to say uh you’re uh you did deviate from my expectations by by being way better than what I initially anticipated this was a really fascinating talk and it was really interesting for me to hear your perspective on this issue which as you know is a really important issue in the united states as well”
Columbia Business School「The Importance of Diversity: Recognizing the Hurdles to Achieving Change」より
“and your talk was was uh very impressive”
“I learned an enormous amount from your talk and I’m sure our audience did too it’s really uh one of the best talks I’ve heard on on on diversity in a long time”
【日本語訳】
どうもありがとうございます。素晴らしかったです。
当初私が予想していたよりも遥かに優れていたという点で、あなたは私の期待を裏切ってくれました。
これは本当に魅力的な講演であり、この問題(ダイバーシティ)に対するあなたの視点を聞くことは、非常に興味深いものでした。
そして、あなたの講演は非常に感銘を受けました。
ただし、この評価は「会話力」や「語彙力」の高さを示すものではありません。
小野田議員がが優れていたのは、「限られた原稿を、的確な抑揚と姿勢で伝える力」、いわば「プレゼンテーション能力」であり、ネイティブの聴衆にも通じる表現力を備えていたといえます。
「発音は得意、でも英会話は苦手」まさにそのギャップが、小野田議員の英語力の特徴なのです。
検証③:本人の英語に関する発言
小野田紀美議員が英語に強い苦手意識を持っていることについて、自身の公式X(@onoda_kimi)で率直に明かしています。
スピーチは原稿があったので英語でしたのですが、英語が話せないゆえに各国大臣とのコミュニケーションで不自由が多く、語学力の無さに打ちひしがれて反省しております…また英語学習のコツ教えて下さいませ
ありがとうございます!しかし、スピーチは原稿があったので英語でしたのですが、英語が話せないゆえに各国大臣とのコミュニケーションで不自由が多く、語学力の無さに打ちひしがれて反省しております…また英語学習のコツ教えて下さいませ(´;ω;`)
— 小野田紀美@岡山 (@onoda_kimi) November 24, 2022
と、自民党の先輩議員である小林鷹之議員のコメントに反応していますね。
また、「クラブハウスの何が辛いかって、テキストが全部英語なところ!」など、読解や記憶の難しさにも触れています。
クラブハウスの何が辛いかってテキストが全部英語なとこですよ!操作がフィーリングでしか分からない。あと、ルーム?のテーマとか色々検索してみても「歴代プリキュアの戦闘スタイル語ろうぜ」とか「ネオロマンサー懐古厨の集い」とか「魔人続編待機雑談ルーム」とか見当たらないんですが何この異世界
— 小野田紀美@岡山 (@onoda_kimi) February 5, 2021
この発言から、彼女の英語力が「音声としての再現力」に偏っていることが見えてきます。
加えて、「母は英語もドイツ語もできるのに、なぜ私は継げなかったのか」と語ったこともあり、母親との対比が彼女にプレッシャーを与えていた可能性も高いです。
小野田議員のお母さまのエピソードについて詳しくはコチラ▼をご覧ください。
こうした本人のコメントは、「ハーフだからできるはず」という周囲の期待とのギャップを強く意識している証拠でしょう。
それでも彼女は、「できない」と認めたうえで挑戦し続けており、政治家として英語に向き合う姿勢そのものが誠実さを感じさせます。
結論:発音と表現力は強みだが英会話には課題も
総合的に見て、小野田紀美議員の英語力は「発音が美しく、人を惹きつける話し方ができるタイプ」といえます。

ネイティブにも伝わる発音、間の取り方、感情の抑揚、それらは政治家としての演説力が自然に表れている部分です。
一方で、英語でのフリートークや質疑応答には課題があり、本人も「通訳なしでは難しい」と認めています。
つまり、彼女の英語力は「会話のスピードや語彙の豊富さ」ではなく、「準備されたスピーチを正確に、印象的に伝える力」に特化しているといえるでしょう。
コロンビア大学での評価は、小野田議員の総合的な英語力というよりも、「スピーチそのものの完成度」に向けられたものです。
発音の美しさと伝える力が組み合わさり、聴衆に強い印象を残しました。
彼女の姿は、「英語が得意でなくても、伝え方次第で想いは届く」ということを示しています。
これからも、自分の得意分野を生かして国際舞台で存在感を発揮していけるでしょう。
小野田紀美が「英語を話せない」と公言する理由と背景
小野田紀美議員は、アメリカ人の父親と日本人の母親を持つ、アメリカ・シカゴ生まれの「ハーフ」です。
ですが、小野田議員が「英語を話せない」と語る背景には、幼少期から築かれた「日本人としての生き方」があります。
アメリカ・シカゴで生まれたものの、1歳で母の故郷・岡山に移り住み、以降は一貫して日本語環境で育ちました。
つまり、英語が母語として定着する時期を過ぎてからの帰国であり、英語習得よりも日本語による生活と教育が完全に優先されていたのです。
彼女の母は英語・ドイツ語・日本語を操る教師でありながら、小野田さんは語学に苦手意識を持っていました。
自身の公式X(@onoda_kimi)はこう語っています。
ぐ…ぬぅ(`;ω;´)
— 小野田紀美@岡山 (@onoda_kimi) February 13, 2021
いや本当に私自他ともに認める暗記能力欠如タイプなんですよ…発音は出来るのですが単語が全く覚えられず無理です…。古文とかは得意でしたが記憶力一切使わず感覚で翻訳できただけでしたし。日本人の母は英語もドイツ語も出来るのに…なぜこの能力が継げなかったのか(´;ω;`) https://t.co/Sx0w6FrvJL
いや本当に私自他ともに認める暗記能力欠如タイプなんですよ…発音は出来るのですが単語が全く覚えられず無理です…。
この言葉からもわかるように、彼女の英語の壁は「発音」ではなく「暗記」でした。
覚えるよりも感覚的に理解するタイプで、言語学習のアプローチが合わなかったようです。
また、「ハーフだから英語ができて当然」という周囲の期待に対しても、Xの投稿で明確な反発を示しています。
私事ですが、アメリカ生まれの私。1歳の時日本に来てからずっと「アメリカとのハーフとか知らんし!私は日本人だし!英語も使わんし!アメリカなんか関係ない!絶対行かない!」と拒絶反応ばかりだった私の初めての米里帰りは聖地巡礼でした…。トラウマが喜びに変わりました。ヘタには感謝しかない。
— 小野田紀美@岡山 (@onoda_kimi) October 2, 2018
1歳の時日本に来てからずっと「アメリカとのハーフとか知らんし!私は日本人だし!英語も使わんし!アメリカなんか関係ない!絶対行かない!」と拒絶反応ばかりだった
この強い言葉の裏には、幼少期のいじめ体験や周囲からの「外国人扱い」に対する防衛反応がありました。
小野田議員の幼い頃のエピソードについて詳しくはコチラ▼をご覧ください。
こうした経験を経て、彼女は「日本人として生きる覚悟」を自らの軸に据えたといえます。
さらに注目すべきは、小野田議員が英語を苦手としながらも、他者への敬意を忘れない点です。
誰か言語が異なる人にメッセとかリプとか送る時って、私はその人の言語に合わせて書こうと頑張るのです。英語できないけど必死にグーグル翻訳使いながら調べてメールしたりするのです最低限の礼儀かなって思ってるので。当たり前のように英語でメッセやリプくるとイラッッッとする今日この頃。狭量。
— 小野田紀美@岡山 (@onoda_kimi) May 19, 2020
誰か言語が異なる人にメッセとかリプとか送る時って、私はその人の言語に合わせて書こうと頑張るのです。
英語できないけど必死にグーグル翻訳使いながら調べてメールしたりするのです最低限の礼儀かなって思ってるので。
この姿勢から見えてくるのは、語学の得手不得手を超えた「人としての誠実さ」です。
小野田さんにとって英語は「能力の尺度」ではなく、「自分がどの言語で生き、何を伝えるか」を考え抜いた結果の選択。
「話せない」ことよりも「自分の言葉で伝えたい」という信念が、彼女の政治家としての原点になっています。
まとめ
小野田紀美議員の英語力は、「ハーフだからペラペラ話せる」という一般的なイメージとは異なります。
英語の総合力ではなく、発音の美しさとスピーチの伝える力に特化したタイプです。
コロンビア大学でのスピーチはネイティブにも高く評価されましたが、それは会話力ではなく「準備された英語原稿を完璧に届ける力」が光った結果でした。
小野田議員の英語力の特徴を整理すると、
であると言えます
一方、「英語を話せない」と語る背景には、幼少期から日本語中心で育った環境と、「ハーフなのに」という周囲の期待への反発がありました。
母親が語学堪能である一方、自身は暗記が苦手で英語学習を続けられなかったことも大きな要因です。
それでも小野田議員は、相手の言語に合わせてメッセージを書くなど、誠実な姿勢で国際交流に臨んでいます。
英語が得意でなくても伝え方と姿勢で信頼は築ける、ということを彼女の生き方は教えてくれます。
自分の言葉で伝える勇気を持って、一歩踏み出してみましょう。

 
  
  
  
  