アメリカのフィギュアスケーター、アリサ・リウ選手の母親が代理母な事情や、父親はどんな職業でなぜ父子家庭なのかに迫ります。
北京オリンピックなどの国際大会で、愛くるしい笑顔を見せるフィギュアスケートのアリサ・リウ選手。
とっても驚いたんですが、彼女なんと、代理出産で生まれたんですよ。
この記事では、日本ではまだ珍しい「代理母と卵子ドナー」による出生の真実や、男手一つでアリサ・リウ選手を育て上げた父親の驚くべき職業・資産について詳しく解説します。
アリサ・リウの母親は何人？
アリサ・リウ選手の家族構成を理解するには、「母親」という言葉を少し広げて考える必要があります。
結論から言うと、彼女には
の3人の女性が関わっています。
代理母と卵子提供者の人種や国籍は？
アリサ選手を出産したのは、父親であるアーサー・リウ氏の精子と、匿名の「卵子ドナー」の卵子を受精させ、それを別の女性である「代理母」の子宮に戻すという方法でした。
ここで注目されるのが、卵子ドナーの国籍と人種です。
父親のアーサー氏は中国出身ですが、彼はドナーに白人の女性を選びました。
これには「子供たちに多様な遺伝子と、多文化的な環境を与えたい」というアーサー氏の意図があったとされています。
つまり、アリサ選手のルーツは父親の中国と、ドナーの西洋の両方にあるのです。
父親の元妻はアリサの「ママ」
実はアリサ・リウ選手には「ママ」と呼んで慕う女性がいます。
それは父の元妻、メアリー・ヤンさんです。
アーサー氏とは離婚しましたが、彼女は今も「法的保護者」として家族を支えています。
アリサ選手たち兄弟はヤンさんととっても仲が良くて、定期的に会って交流を続けているんです。
たとえ一緒に暮らしていなくても、メアリー・ヤンさんは間違いなくリウ家の母親代わりとして、子供たちの心の拠り所になっています。
代理母を選び父子家庭の理由とは
なぜアーサー氏はあえて代理出産を選んだのでしょうか。
実は、代理出産を選んだ理由について、詳しいことは何も明らかにはされていません。
もしかしたら、元妻との間に子どもを授かることが困難だったのかもしれませんね。
不妊治療に関する法律を専門とする「International Fertility Law Group」の記事によると、アーサー氏には大家族への憧れがあったと記されています。
Inspired by the desire for a large family like the one he left behind in China, Arthur conceived Alysa and her four younger siblings using egg donation, in vitro fertilization and surrogacy, using two different egg donors and two surrogates.
International Fertility Law Group「U.S. Olympic Figure Skating Star Born through Assisted Reproduction」 より
【日本語訳】
中国に残してきた大家族のような大家族を夢見たアーサーは、卵子提供、体外受精、そして2人の卵子提供者と2人の代理母による代理出産という方法で、アリサと4人の弟妹を授かりました。
大家族への憧れと多文化的な多様性を両立できる方法として、代理出産を選択した可能性は十分に考えられますね。
アーサー氏には元妻（メアリー・ヤン氏）がおり、彼女は現在も子供たちの「法的保護者」として交流があります。
ですが、離婚等の経緯から、アーサー氏は自らの手で子供を育てる決断をしました。
一部では「母親がいないとかわいそう」なんて言われているみたいですが、アーサー氏はたくさんの愛情を注いで子供たちを育てているんです。
彼は自らの人生経験から、血の繋がりや形式的な結婚にとらわれない、新しい家族の形を「選択」したのです。
５人の兄弟は全員代理出産？
驚くべきことに、アリサ選手には4人の弟妹がおり、5人全員が代理出産で生まれています。 長女のアリサ選手、次女のセリーナさん、そして三つ子の弟妹たちという大家族です。
| 続柄 | 名前 | 生まれ方 | 備考（ドナー情報） |
|---|---|---|---|
| 長女 | アリサ | 代理出産 | 卵子ドナーA（白人系） |
| 次女 | セリーナ | 代理出産 | 卵子ドナーB（白人系） |
| 三つ子 | ジュリア | 代理出産 | 卵子ドナーB（白人系） |
| 三つ子 | ジョシュア | 代理出産 | 卵子ドナーB（白人系） |
| 三つ子 | ジャスティン | 代理出産 | 卵子ドナーB（白人系） |
さらに興味深いのは、アリサ選手に使われた卵子ドナーと、他の4人の弟妹に使われた卵子ドナーは別の女性だという点です。
つまり、兄弟間でも生物学的な母親（ドナー）が異なるという、非常に複雑かつ計画的な家族構成になっています。
これだけの大家族を男手一つで支えるアーサー氏の覚悟は相当なものだと言えるでしょう。
父親：アーサー・リウの職業や資産は？
5人の子供を代理出産で授かり、さらにお金のかかるフィギュアスケートを続けさせるには、莫大な費用がかかります。
父親のアーサー・リウ氏は一体何者なのでしょうか。
中国・四川省生まれの弁護士
アーサー・リウ氏の本業は、カリフォルニア州オークランドに事務所を構える弁護士です。
カリフォルニア州弁護士会公式ホームページには、彼が現在も現役の弁護士であることがプロフィールとして掲載されています。
Attorney Profile
カリフォルニア州弁護士会公式ホームページより
Arthur Junguo Liu #196874
License Status: Active
【日本語訳】
弁護士プロフィール
アーサー・ジュングオ・リウ（登録番号：196874）
ライセンス状況：有効（活動中）
特に移民法を専門としていますが、彼の過去は単なる弁護士の枠に収まりません。
彼は中国・四川省の出身で、若い頃は学生活動にも身を投じていた「活動家」のようなバックグラウンドを持っています。
アメリカ移住の理由
アーサー氏がアメリカに渡ったきっかけは、1989年の天安門事件でした。
当時大学生だったアーサー氏は、民主化運動の学生リーダーの一人として活動していましたが、政府による鎮圧後、指名手配リストに載ってしまいます。
身の危険を感じて中国を脱出、政治難民としてアメリカへ亡命したんです。
当初は英語も話せず、中華料理店で皿洗いのアルバイトからスタートしたという苦労人です。
そこから這い上がり、司法試験に合格して弁護士になったという、まさに「アメリカンドリーム」を体現した人物なのです。
資産額はどのくらい？
一般的な弁護士の収入だけでは、代理出産費用（1人あたり数千万円とも言われます）とスケート費用を賄うのは困難です。
実は、リウ家の資金源には、ある巨額訴訟の和解金が関係していると噂されています。
中国の『中功』という団体の指導者を訴えた裁判があって、そこで数十億円規模の請求をしたそうなんです。この時に多額の和解金を得たのが資金源では？と言われているみたいですね。
ですがこの話はあくまで噂の域を出ないものです。
実際には、弁護士としての仕事で得た収入をやりくりして、アリサ選手の活動のサポートをしているのではないでしょうか。
具体的な資産額は公表されていませんが、弁護士として活動しているのなら、子供5人の生活とトップアスリートの育成を支えるだけの、資産を持っていてもおかしくはありません。
また、アリサ選手ほどの実力があればスポンサーも複数つくでしょうから、スポンサー支援が競技活動を支えているとも考えられますね。
アリサ・リウの家族に関するSNSでの反応
アリサ・リウ選手の圧倒的な演技力や、引退からの復帰を感じさせないパワフルな滑りは多くのファンを魅了しています。
しかし、その一方で、彼女の特殊な生い立ちに対しては、複雑でリアルな驚きの声が多く上がっています。
アリサリウは
— mik (@orca626) April 19, 2025
卵子提供、代理母なんだよなぁとなんとなくバックグラウンドが気になってしまったり。
演技はホントに安定してて素晴らしいけど、
匿名の卵子提供者はどんな遺伝子してんだよとか考えてしまう。
彼女の演技があまりにも安定して素晴らしいため、純粋な称賛とともに
と、その才能のルーツに思いを馳せる人が少なくありません。
「天才少女」と呼ばれる彼女の能力が、父親だけでなく、顔の見えないドナーの存在を強く意識させているようです。
また、兄弟5人全員が代理出産で生まれたという事実に対し、
と、アーサー氏の圧倒的な経済力と実行力に舌を巻く声も目立ちます。
フィギュアスケートのメリケン代表アリサリウさんは代理母で産まれているのか。
— 🐾Nekochan🐈 (@_PIRICA_) February 16, 2022
5人兄弟。
アリサ選手は正に弾ける演技で好き。
お父さんの子孫の残し方がお金無くしてなし得ない感じが凄すぎるなと思っちゃって。
単なる大家族ではなく、「計画的に作られた家族」という点に、父親の凄みを感じて「話を聞いてみたい」と興味を持つ人もいます。
正直、5人兄弟みんなが代理出産って知ったときは「お父さんのお金と行動力、凄すぎ！」ってビックリでした。
「どんな遺伝子なの？」って気になっちゃうのも本音ですよね。
でも、リンクであの最高の笑顔を見せられたら、そんなの全部吹っ飛んじゃいますね！
ウィキペディアなどで彼女のプロフィールを見た人からは、
と新しい時代の家族の在り方として受け入れる感想も聞かれます。
アリサリウっていう選手のウィキペディアに母は匿名の卵子提供者で代理母からうまれたってかいてあって今どきやなと思った
— 海苔缶 (@30131_108) February 17, 2022
それでも、多くのファンは最終的に「演技は弾けるようで好き」と彼女自身の実力を認めており、出自の話題を超えて愛される存在になりつつあります。
まとめ
アリサ・リウ選手の輝かしい実績の裏には、父・アーサー氏の壮絶な人生と、深い愛情に基づいた家族計画がありました。
「母親不在」という事実は、決して彼女にとってネガティブな要素だけではありません。
天安門事件からの亡命、異国での成功、そして代理出産という選択。
これらはすべて、アーサー氏が娘に「自由」と「多様性」を与えるための戦いだったと言えるでしょう。
一時は「デザイナーベビー」といった心ない噂や、中国政府によるスパイ工作という脅威にも晒されました。
しかし、それらを乗り越えた父娘の絆は、誰よりも強固なものです。
アリサ・リウ選手の物語は、単なるスポーツ選手の記録ではありません。
現代における「新しい家族のカタチ」と、困難に立ち向かう親子の愛の物語として、これからも多くの人々に勇気を与えてくれるはずです。
